春節

【読み方:しゅんせつ、分類:海外休日】

春節は、中華圏などの旧暦の正月のことをいいます(元来は春の季節を意味)。これは、中国や台湾、シンガポール等の中華圏で最も重要とされる祝祭日であり、新暦の正月に比べて盛大に祝賀される他、海外在留の中国人もチャイニーズ・ニューイヤーとして祝っています(中華街では一大行事)。また、韓国、北朝鮮、ベトナム、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、モンゴルなどのアジア諸国でも、旧暦の正月が祝賀される習慣があります。

一般に中華人民共和国では、春節の休みは1週間程度あり、毎年、中国全土で民族の大移動が行われます。通常、各家々では、新しい年を迎えるための飾り付け(赤い提灯や灯籠を飾り、縁起の良い言葉が書かれた赤い短冊のような紙を貼る)が行われ、大晦日の晩は家族や親戚が集まって食事をしたりします。また、新年を迎えると挨拶回りをしたり、さらに町中では魔除けなどと称して花火や爆竹が派手に鳴らされます。

ちなみに、日本の縁日に相当する「廟会」は、中国の春節期間を代表する一大イベントとなっており、軽食や雑貨などの屋台がすらりと並び、また文芸公演や工芸デモンストレーションなど様々なイベントも催されます。

※春節(旧暦の正月)は、旧暦(太陰暦)に基づく祝祭日のため、新暦(太陽暦)での日付は毎年異なる(1月下旬から2月中旬頃)。