モジュール

【読み方:もじゅーる、分類:設計】

モジュール(Module)は、建築において、設計上の基準となる基本寸法(基準単位)のことをいいます。これには、主に「尺モジュール(910mm)」「メーターモジュール(1,000mm)」「インチモジュール(1,218mm)」の三つがあります。また、建築物の各部分をモジュールに当てはめるように寸法調整することを「モジュール割り」や「モジュラーコーディネーション」と呼びます。

昨今の住宅建築では、バリアフリー住宅などを中心に、尺モジュールより、廊下階段などの幅が広く取れる、メーターモジュールを採用するケースも増えています。

●尺モジュール(910mm)

日本の住宅建築で最も多く使用されてきたモジュールで、910mm(3尺)を基本寸法にしています。例えば、の芯と芯の間隔を2分の1の455mm、3分の1の303mm、2倍の1820mm、3倍の2730mmという感じで寸法を決めていきます。なお、関西では、かつては京間サイズの980mmの尺モジュールが多く使われていましたが、現在では910mmの尺モジュールが一般的になっています。

●メーターモジュール(1,000mm)

昨今、増えているモジュールで、1,000mm(1メートル)を基本寸法にしています。日本の住宅では、従来、3尺(910mm)を基本とした尺モジュールが一般的に使われてきましたが、今日では、バリアフリーへの対応などからメーターモジュールを採用する住宅も増えています。

●インチモジュール(1,218mm)

北米で使用されるモジュールで、日本では、輸入住宅などで使われており、1,218mmを基本寸法にしています。これは、メーターモジュールよりもさらに広く、ゆったりとした生活が望めます。