天一天上

【読み方:てんいちてんじょう、分類:暦注選日

天一天上は、選日の一つで、天一神が天上に上がっている癸巳(みずのとみ)の日(30番目)から戊申(つちのえさる)の日(45番目)までの16日間のことをいいます。また、天一神とは、常に八方(東西南北とその四隅)を運行して人事の吉凶禍福を司り、悪い方角を塞いでこれを守る神とされています。(44日間を下界で八方を巡り過ごし、その後天上に昇り、16日間を天上で過ごすと言われる)

一般に天一神は、癸巳の日に西北から天上に帰り、戊申の日まで天上にいて、己酉の日から天上より降りて八方を巡るとされ、天上に帰っている間を「天一天上」と称します。通常、この期間中は、天一神の障り(祟り)はないのですが、天上より降りて八方を巡ってる間は、その方向に向かってのお産、談判、掛け合い事などをすることは慎むべきであるとされています。

なお、選日とは、「雑注」とも言い、暦注の中で、六曜七曜・十二直(中段)・二十八宿・九星・暦注下段以外のものの総称をいい、古来から、その日のを判断する(占う)ための特殊な性格の日柄となっています。

<選日の種類>

八専
十方闇(十方暮)
不成就日不成日(不浄日)
・天一天上
三隣亡
三伏
一粒万倍日
犯土大犯土(大土)小犯土(小土)