雨垂れ石を穿つ

【読み方:あまだれいしをうがつ、分類:故事】

雨垂れ石を穿つは、僅かな(小さな)事でもそれが度重なると大事になることをいいます。これは、中国の二十四史の一つで、前漢の歴史を紀伝体で記した「漢書(枚乗伝)」に由来し、日々の僅かな雨垂れでも、長い間同じ所に落ち続ければ、ついには硬い石に穴をあけるという意から来ています。

一般に本用語は、日々の小さな努力でも根気よくコツコツと続けていけば、最後には成功(結果)につながることを示唆しており、日常において、個人の座右の銘や会社の社是などでも用いられています。また、似たようなものとして、「点滴石を穿つ」や「水滴石を穿つ」などもあります。