コンテ

【読み方:こんて、分類:撮影】

コンテは、「コンティニュイティ(continuity)」の略で、撮影の映像や音声などに関する事項が記入されたものをいいます。これは、映画の撮影台本やテレビの放送台本などのことを指し、シナリオを元にして、カット(画面)毎に実際の撮影に即した台詞や動作、効果音、カメラ割り、撮影法などの細かい指示を書き込んだものを指します。また、CM制作においては、演技ナレーション、カメラワーク、ME(効果音楽)、SE(効果音)などを細部に渡って指定してあるものを指します。ちなみに、台本に基づいて、映像の構図を絵にして詳しく書いたものを「絵コンテ」と言います。

なお、アート(絵画)で「コンテ」と言った場合は、フランスの化学者で画家のコンテ(1755-1805)の創案した、鉛筆と木炭の中間の柔らかさで濃淡も容易に出せる、デッサン用のクレヨンの一種のことをいいます。

<本用語の使用例>

・カット割りのコンテが本になって、いつも持ち歩いている
・本作では、カットも含めて、監督自らがコンテ・演出を担当した
・応募作品は、本人が創作した未発表のもので、水彩、クレヨン、コンテ、鉛筆、油彩など画材・表現方法は自由