権謀術数

【読み方:けんぼうじゅっすう、分類:四字熟語】

権謀術数は、人を巧みに欺くためのはかりごと(策略)や種々の計略をいいます。これは、中国の南宋の儒学者である朱熹の「大学章句序」が出典で、臨機応変のはかりごと(策略)を意味する「権謀(けんぼう)」と、はかりごとや策略を意味する「術数(じゅっすう)」からなる用語で、主に社会や組織などの集団において、物事を自身の都合の良い方向へ導き、自身の地位や評価を高めるために取られる手段や技法、およびそれが用いられる様を意味します。また、本用語と似たようなものとして、「権謀術策(けんぼうじゅっさく)」があります。

<本用語の使用例>

・現政権を窮地に追い込むための彼なりの権謀術数なのだろうか
・もっとも永田町という権謀術数の世界では、もう少し別の論理も働いているようである
・大名たちが合従連衡を繰り返し、権謀術数が渦巻いた戦国時代は、神仏を深く信仰した時代でもあった