練羊羹/煉羊羹

【読み方:ねりようかん、分類:和菓子】

練羊羹(煉羊羹)は、単に「羊羹」とも呼ばれ、小豆を主体とした餡などを寒天で固めた和菓子をいいます。これは、寒天(テングサなどの煮汁を凍結・乾燥させたもの)に、水や砂糖を加えて煮立て、餡(あん)を練りまぜながら煮詰めて、型(羊かん舟)に流し込んで作られます。

一般に羊羹の中で、「練羊羹」が寒天の添加量が多くしっかりとした固さなのに対して、「水羊羹」は寒天が少なく柔らかいという特徴となっています。また、その他に、寒天で固めるのではなく、小麦粉や葛粉を加えて蒸し固める「蒸し羊羹」というものもあります。

練羊羹

日本の食文化において、練羊羹は、16世紀~17世紀頃(安土桃山時代~江戸時代)に寒天が発明されてから作られ、最初に作られた場所には、江戸説・京都説・長崎説の三つがあるそうです。

現在、練羊羹は、和菓子の定番の一つで、日本各地に古くから続く名店があり、お店によってはネット販売もしています。