勾配天井

【読み方:こうばいてんじょう、分類:構造】

勾配天井は、水平ではなく、傾斜した天井(勾配のついた天井)のことをいいます。通常、室内の天井は水平ですが、屋根の形状を活かしたり、建築上の制約などにより同じ天井高がとれない場合など、何らかの理由で水平にできない(しない)場合に「勾配天井」が使われます。その効果としては、室内空間を広く見せたり、天井の低い空間でも圧迫感を軽減できたり、またデザイン面でお洒落な雰囲気を出せたりします。

例えば、片流れ屋根で屋根の形状を活かして室内空間を広く見せたり、空間を有効利用するためにロフトを設けたり、また浴室の天井などで水滴が天井面を伝わって流れるようにしたりすることができます。なお、勾配天井では、天井面が斜めになっているため、使用できない照明器具も多いので注意が必要です。

●船底天井

船の底を逆さまにしたような形状で、天井の中央が両端より高くなって勾配がついた天井。

●屋形天井(拝み天井)

船の底を逆さまにしたような形状で、舟底天井よりも勾配が強い天井。