清拭

【読み方:せいしき、分類:介助】

清拭(Bed bath)は、基本的な意味では、濡れた布で拭いた後、仕上げとしてさらに乾いた布で拭くことをいいます。これは、看護介護においては、入浴できない患者や要介護者の身体をタオルなどで拭き、身体を清潔にすると共に血行をよくするもので、身体の保清と皮膚面の刺激、気分転換、精神の安定を図るのに有効な処置となっており、その種類として「全身清拭」と「部分清拭」の二つがあります。

清拭

一般に清拭は、食事の前後1時間は避け、全身状態をチェックしながら行い、その順番としては、手足から始め、段々と心臓に近い部分を拭いていきます。通常、拭き方については、一方向に拭き、タオルを往復させないようにし、また肘・膝・胸・腹・腰・尻はタオルで円を描くようにし、背中は背骨を中心にして左右をそれぞれ螺旋を描くようにします。

なお、冬期については、風邪を引かないように、室温を24度前後に保ちながら行うようにします。