ジェネリック医薬品/後発医薬品

【読み方:じぇねりっくいやくひん、分類:医薬品】

ジェネリック医薬品は、「後発医薬品」とも呼ばれ、先発医薬品の特許が切れた後に、同じ有効成分で製造する医薬品をいいます。これは、既承認医薬品(新薬、標準製剤)と同一の有効成分を同一量含む同一投与経路の製剤で、効能・効果、用法・用量が原則的に同一で、既承認医薬品と同等の臨床効果が得られる医薬品を指します。

現在、日本のジェネリック薬大手には、沢井製薬や東和薬品、日医工などがあります。また、世界最大手はイスラエルのTEVA(テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ)で、同社は日本市場に武田薬品工業との合弁会社(武田テバファーマ)で進出しています。

ジェネリック医薬品の薬価

ジェネリック医薬品は、研究費がかからない上、臨床試験などの開発費も新薬と比べて大幅に減らせるため、薬価(薬の公定価格)が新薬の3~7割程度と安く抑えられます。

その特色として、新薬と同じ成分・同じ効き目でありながら、価格は非常に安価であり、さらにその薬価は、新薬と同様、発売直後が最も高く、以後は2年に1回の改定で引き下げられていきます。

通常、新薬には20~25年の特許期間があり、これを過ぎるとジェネリック医薬品の発売が可能になります。

<医薬品の種類>
・一般用医薬品:薬局や薬店の店頭で販売される薬
・医療用医薬品:医療機関で処方される薬
 ├新薬(先発医薬品)
 └ジェネリック医薬品(後発医薬品)

ジェネリック医薬品の普及

昨今、日本において、医療費抑制が大きな政策課題となっており、政府は医療費の節減を図るために、ジェネリック医薬品の普及を積極的に促進しています。

その具体策として、2007年に「後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム」を策定し、また2013年に「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」を公表しています。

※日本は、他の先進国と比べて、ジェネリック医薬品の割合がまだ小さい。