データ放送/データ多重放送

【読み方:でーたほうそう、分類:放送

データ放送(Data broadcasting)は、「データ多重放送」とも呼ばれ、放送用電波(放送波)の隙間を使って、各種データを提供する放送サービスのことをいいます。

これは、テレビ放送やラジオ放送などにおいて、放送波を有効活用して、文字・音声・画像・映像などの情報をテレビ・パソコン・移動体(モバイル)端末などの受信機に送るサービスであり、またインターネットや電話回線などを使うことで双方向サービスも可能になっており、現在、デジタル放送のサービスアイテムの一つとして注目されています。

一般にテレビにおいては、放送中の番組・CMと関連のある内容を文字情報などで補足する「連動データ放送」と、交通情報・天気予報・EPG(Electronic Program Guideの略、電子番組ガイド)といったものなど、番組・CMとは連動しない「非連動データ放送」があり、テレビのリモコンで操作することができます(ワンセグでも利用可能)。

なお、その仕組みについては、テレビ番組と同じで、送り手が作成したデータが一方的に送られてくるため、受信者は、そこから「必要なデータ」だけを取り出して利用することになります。