1升

【読み方:いっしょう、分類:体積】

升(しょう)とは、長さの基準を「尺(しゃく)」とし、質量の基準を「貫(かん)」とする、日本古来の度量衡システムの総称である「尺貫法(しゃっかんほう)」における体積(容積)の単位で、1升は、1斗の10分の1、1合の10倍であり、1升=1.803906837リットルです。

元々は、本単位は両手ですくった量に由来する身体尺(人体や人間の能力に基づく単位)で、今日の基準はメートル法採用後の1891年(明治24年)に定められました。現在、日本では、商取引での尺貫法の単位の使用は禁止されていますが、一部の酒類の販売などでは升や合は慣習的に黙認されています。

<尺貫法における体積の単位>

1升=0.1斗=10合=100勺=1.803906837リットル

<一升の付く用語>

●一升餅(いっしょうもち)

一升餅は、一升分の量のもち米から作られた丸い形の餅をいう。また、一升餅(一生餅)のお祝いは、子どもの一歳の誕生日に、一升のお餅を風呂敷で背負わせるお祝い(行事)で、「一生食べ物に困らないように」、「円満な人生を送れるように」という願いが込められている。

●一升瓶(いっしょうびん)

一升瓶は、日本で用いられている、液体が一升(約1.8リットル)入るガラス製容器(瓶)をいう。元々は、日本酒用のリターナブル瓶(回収再使用瓶)が起源で、現在は、充填される液体はほとんどが飲料や調味料となっている。(一升瓶の規格は、JISで定められている)