暑さ寒さも彼岸まで

【読み方:あつささむさもひがんまで、分類:諺】

暑さ寒さも彼岸までは、暑さも寒さも春秋の彼岸の頃には和らいでしのぎやすくなることをいいます。これは、夏の残暑も秋の彼岸になれば衰え、冬の余寒も春の彼岸になれば薄らぐことを述べた経験則で、「暑い寒いも彼岸まで」や「暑さ寒さも彼岸ぎり」、「寒さ(暑さ)の果ても彼岸まで」とも言います。また、彼岸とは、雑節の一つで、春分秋分を挟んで前後3日間ずつの期間を指し、それぞれ「春の彼岸」「秋の彼岸」と言い、季節的には気候の変り目に当ります。

ちなみに、彼岸の頃の太陽は真西に沈むことから、真西には西方浄土があるという仏教説から、この時期に寺院では7日間に渡って「彼岸会」が行われ、また家庭でも先祖の霊を供養するために、仏壇にお供えをしたり、お墓参りに行ったりします。