あげまん

【読み方:あげまん、分類:男女】

あげまんは、「上げまん」とも記載され、男性に幸運をもたらしたり、運気を向上させたりする女性のことをいいます。これは、1990年に公開された故・伊丹十三監督の日本映画「あげまん」によって流行した用語で、本映画では、した男になぜかツキをもたらす芸者上がりのあげまん・ナヨコと、彼女に翻弄される男たちの姿が描かれています。

元々、あげまんは、芸人などの隠語で、運気が上向くことを指していましたが、それが本映画のヒットにより、運気を上げる女性のことを指すようになったようです。また、その語源については、あげは「上げ」に由来する一方で、まんは「間」が転化したもので、運気・潮目・出会い・巡り合わせの意味があるそうです。なお、まんについては、女性の秘部の俗語と広く誤解されたこともあったせいか、肉体関係を持った男性の運気を上げ、より良い巡り合わせにする女性を「あげまん」と理解している人も多いようです。

ちなみに、世間的なあげまん女性のイメージとしては、褒め上手、聞き上手、男性を立てるのが上手、励まし上手、気が利くなどが、その特徴として上位に挙げられているようです。

<本用語の使用例>

・夫婦を知る業界関係者の間で、○○は"あげまん"として評判だという
・歴史上、「あげまん」と呼ばれた女性の筆頭には、豊臣秀吉の妻・寧々が挙げられる
・あげまん妻とは、上手に夫をやる気にさせて、何事に対してもモチベーションを上げてしまう人