【読み方:あい、分類:愛】

(あい)は、国語辞書では、人がその対象をかけがえのないものと認め、それに引き(惹き)付けられる心の動き(気持ちの表れ)のことをいいます。

具体的には、相手を慈しむ気持ちや大事に思う気持ち、異性(同性)に対して抱く思慕の情、ある物事を好み大切に思う気持ち、個人的な感情を超越した幸せを願う深く温かい心などが挙げられ、また宗教においては、神が人類を慈しみ、幸福を与えることなどを意味します。

愛

愛の概念

愛(あい)は、(こい)を含んだ幅広い概念であると思われ、英語名は恋と同じく「love(ラブ)」となっており、また人に対する愛情については「affection(アフェクション)」もあります。

ちなみに、「愛」という漢字をよく見ると、「受」の中に「心」を入れたものとなっており、これより「心を受け入れる」という意味合いになります。

愛の名言

愛に関しては、古今東西において、様々な名言が残されています。

・愛は惜しみなく与う(トルストイ)。
・もっとも永く続く愛は、報われぬ愛である(モーム)。
・愛は死よりも強く、死の恐怖より強い(ツルゲーネフ)。
・愛することとは、ほとんど信じることである(ヴィクトール・ユゴー)。
・愛されることは幸福ではない。愛することこそ幸福だ(ヘルマン・ヘッセ)。
・愛情には一つの法則しかない。それは愛する人を幸福にすることだ(スタンダール)。
・あの人が私を愛してから、自分が自分にとってどれほど価値のあるものになったことだろう(ゲーテ)。
・愛は最高の奉仕だ。みじんも、自分の満足を思ってはいけない(太宰治)。
・愛は、この世に存在する。きっとある。見つからぬのは愛の表現である。その作法である(太宰治)。
・愛することにかけては、女性こそ専門家で、男性は永遠に素人である(三島由紀夫)。