大器晩成

【読み方:たいきばんせい、分類:四字熟語】

大器晩成は、中国の戦国時代の思想書(道家の経典)である「老子」が出典で、大きな器が早く出来上がらないという意から、大人物となる人間は普通より遅く大成することをいいます。これは、人並み外れて優れた才能・器量を意味する「大器」と、年をとってから成功することを意味する「晩成」からなる用語で、大人物は世に出るまでに時間がかかることを意味します。また、才能がありながら不遇である人に対する慰めの言葉としても用いられています。

なお、本用語と似たようなものとして、「大本晩成(たいほんばんせい)」や「大才晩成(たいさいばんせい)」などもあります。

<本用語の使用例>

・いつかは成功する大器晩成型タイプは、みんな芯が通っている人という印象がある
・○○は、45歳で作家デビューし、50歳の時に芥川賞をとった大器晩成の小説家である