郷に入っては郷に従え

【読み方:ごうにいってはごうにしたがえ、分類:故事】

郷に入っては郷に従えは、「郷に入りては郷に従え」や「郷に入っては郷に従う」とも言い、風俗や習慣はその土地によって違うことから、新しい土地に来たら、その土地の風俗や習慣に従うべきことをいいます。これは、江戸時代に寺子屋の教科書として広く利用された教訓書である「童子教」の「郷に入りては而ち郷に随い、俗に入りては而ち俗に随う」に基づくもので、新しい土地(所)に来たら、そこの風俗や習慣に従うのが処世の術であることを述べたものです。

なお、本用語と似たようなものとして、「里に入りては里に従う」や「人の踊るときは踊れ」などもあります。