易者身の上知らず

【読み方:えきしゃみのうえしらず、分類:諺】

易者身の上知らずは、他人のことはあれこれ言えるが、自分のこととはよく分からないことの喩えをいいます。これは、易占などの占いを職とする「易者」は他人の身の上は良く判断する(占う)のに、自分の身の上については、感情などが邪魔して正しい判断ができず、少しも分からないことを意味します。また、他人のことをあれこれ言うよりも、自分のことを顧みろという戒めも含んでいます。

なお、本用語と似たようなものとして、「陰陽師身の上知らず」や「人相見の我が身知らず」、「医者の自脈効き目なし」などもあります。