竹馬の友

【読み方:ちくばのとも、分類:故事】

竹馬の友は、「竹馬之友」とも表記され、幼い頃に共に竹馬に乗って遊んだ友や幼馴染のことをいいます。これは、中国の晋王朝(西晋・東晋)について書かれた歴史書である「晋書(殷浩伝)」の中で、政治家・軍人の殷浩が失脚した時に「殷浩とわしとは子供の頃、竹馬で遊んでおったが、いつもわしが乗り捨てた竹馬に殷浩が乗って遊んでおった」という故事に由来します。元々は、ライバルという意味も含んでいましたが、それが転じて、幼い頃からの友(幼馴染)となったそうです。

ちなみに、本用語の竹馬とは、日本の「たけうま」とは別物で、馬に見立てた先端にたて髪をつけた竹の棒のことをいい、その昔、子供たちがそれに跨って走り回って遊んでいたそうです。