結露

【読み方:けつろ、分類:断熱・換気】

結露は、暖かく湿った空気が急に冷やされたり、冷たい物に触れてある一定の温度(露点温度)以下になった時に、余った空気中の水蒸気が凝結して水滴に変わる現象をいいます。これは、住宅においては、建物の室内外の温度差が大きい部分に、空気中の水蒸気が凝集して水の粒が発生することを指します。具体的には、住宅の室内壁面や窓ガラスに起きるものを「表面結露」と言い、カビやシミなど汚れの原因になります。また、表からは見えない壁体や断熱材などの内側に起きるものを「内部結露」と言い、断熱材の性能低下や構造部材の腐食など耐久性の低下を招く原因になります。

一般に結露対策は「断熱」と「換気」の二つが基本となり、前者の断熱については、断熱サッシや断熱材を使用し、建物の断熱化を図ることが有効なのに対し、後者の換気については、24時間換気システムがある程度有効と言えます。ただし、これだけでは不十分なこともあり、日常生活の中で、状況に合わせて適宜換気をしたり、窓等の結露を拭き取ったりすることも大切です。