熱感知器

【読み方:ねつかんちき、分類:機器】

熱感知器は、火災感知器の一つで、感知器の周辺の熱を検出し、警報を発信する感知器のことをいいます。また、感知器とは、火災により生ずる熱、火災により生ずる燃焼生成物(煙)、または火災により生ずる炎を利用して、自動的に火災の発生を感知し、火災信号または火災情報信号を受信機もしくは中継器または消火設備等に発信するものと定義されています。これより、熱を感知するものを「熱感知器」、煙を感知するものを「煙感知器」、炎を感知するものを「炎感知器」と称しています。

一般に熱感知器は、熱を検出するという性質から、これが作動した時には既に出火した状態となっており、火災の早期検知の観点からすれば、火災の検出能力は煙感知器に及ばないことに注意が必要です(煙感知器の方が価格は高い)。ちなみに、熱感知器の作動原理には、低温式や差動式、補償式、熱アナログ式などがあります。