サイディング

【読み方:さいでぃんぐ、分類:壁】

サイディング(Siding)は、「サイディングボード」とも呼ばれ、建物の外壁に使う板状の外装材のことをいいます。これは、外壁の意匠性だけでなく、雨風や飛来物から建物を守る役目があります。本来は、羽目板や下見板など外壁に張る板材の総称でしたが、今日では、工業製品化された外壁材を意味することが多いです。また、戸建て(住宅)では、石綿セメント板を基礎的な材料にして、工場で加工された不燃外壁材を意味することが多いです。

一般に工場の品質管理の下に生産されたサイディングは、耐火性や耐久性に優れる上に比較的安価で、また色柄やデザインも豊富です。現在、その種類については、セメントや珪酸カルシウム等で作られた「セメント(窯業)系サイディング」、セラミックで作られた「セラミック系サイディング」、アルミやスチール等で作られた「金属系サイディング」などがあります。また、実際の施行にあたっては、サイディング(板)を建物の外壁に、横方向または縦方向に釘や金具などで取り付けて、外壁全体を覆っていきます。

なお、以前は、定期的に再塗装が必要だと言われていましたが、昨今では、雨水などによる汚れが付きにくく、耐久性を高めた製品が増えています。