吹き抜け

【読み方:ふきぬけ、分類:構造】

吹き抜けは、複数階の建物で、二層以上の高さにまたがってを設けず、下から上まで素通しに開放したスペースのことをいいます。これは、下階部分の天井と上階部分の床を設けないことで、上下を連続させたスペースになっており、住宅では、マンションのエントランスホールや、戸建ての玄関・階段・リビングなどに設けられることが多いです。

一般に建物内に吹き抜けを設けることによって、視覚的に広がりを持たせ、開放感を演出することができます。その一方で、冷暖房の効きが悪くなったり、音や臭いが伝わりやすくなったり、照明器具等のメンテナンスが大変になったりするなどのデメリットもあります。なお、戸建ての場合、吹き抜け部分については、容積率の計算に使う延床面積には含まれませんが、住宅メーカーでは、工事費の計算上の床面積に算入することが多いです。