開き戸

【読み方:ひらきど、分類:戸】

開き戸は、建具枠に蝶番(ちょうつがい)や軸受け金物でを取り付け、その軸を中心に回転させて前後に開閉するの総称をいいます。これには、扉一枚の「片開き戸」と扉二枚の「両開き戸(観音開き)」があり、また戸の開く方向によって、室内側に開く「内開き」と室外側に開く「外開き」があります。さらに、その他にも、出入りの激しい場所に用いられる、内外両方に開く「自在戸(自由戸)」があり、この形式には、扉を閉じた時に反対側に行き過ぎることを防ぐ戸当たりがありません。

一般に日本の住宅(戸建てやマンションなど)の玄関ドアは、外開きが普通ですが、ホテルや欧米の住宅などでは、内開きが主流となっています。というのは、日本で外開きが普通になっている理由として、玄関先で靴を脱ぐ習慣があるため、靴が邪魔にならないだけのスペースを確保するため、外開きの方が便利だからです。ちなみに、侵入犯罪などの防犯面では、内開きの方が安全だと言われています。