韓流

【読み方:かんりゅう(はんりゅう)、分類:概念】

韓流(Korean wave)は、2000年代以降に、主に東アジアで起こった韓国大衆文化の流行のことをいいます。これは、1997年のアジア通貨危機で韓国経済が危機(破綻)に陥った後、韓国は官民を挙げて自国の映画・ドラマ・音楽・ゲームなどのコンテンツ輸出を推進し、また韓国政府も積極的にコンテンツ産業振興策を支援したことによる成果として生じたものです。

当時、東アジアにおいて、日本のドラマの価格上昇や香港映画の衰退などの追い風も受けて、韓国のドラマや映画など大衆文化に対する人気が大きく高まってブームが形成されました。そして、その現象が台湾で「韓流熱風(韓流)」と言い表され、その後、中国や日本でも「韓流」という言葉が使われるようになり、現在に至っています。

一般に日本においては、2002年に制作された韓国のテレビドラマ「冬のソナタ」の流行がきっかけとなり、主に女性層を中心に韓流が深く浸透し、多くの韓流ファンを生み出しました。そして、今日では、ドラマに限らず、映画、音楽、アイドル、韓国料理、韓国語、韓国旅行など様々な方面に及び、韓流が日本で一大カテゴリーとなると共に、ビジネス面でも莫大な利益を生む一大市場となっています。