とん平焼き

【読み方:とんぺいやき、分類:鉄板焼き】

とん平焼きは、「豚平焼」や「とんぺい焼き」とも表記され、関西の鉄板焼きの一種で、豚バラやキャベツなどの具材を溶き卵で包み焼いたものをいいます。

元々は、大阪市北区にある「本とん平」という店が元祖で、創業者の主人が戦時中に捕虜としてロシアに抑留されていた時、現地のロシア兵が食べていたものを見て、帰国後にまねて作ったのが始まりだそうです。また、その名称(ネーミング)は、「豚を平たく焼いたもの」から付けられたそうです。

とん平焼き

現在、とん平焼きには様々な種類があり、具材や作り方も多少異なりますが、その中でも、卵と豚のバラ肉で作ったものが代表例で、生地を小判型に広げ、上に肉やキャベツなどを乗せてひっくり返し、それを焼いた後、溶き卵を混ぜ合わせ、最後にソースやマヨネーズ、あおのり、鰹節などをかけて仕上げます。

ちなみに、元祖である「本とん平」のとん平焼きは、豚のロースと背肉(チャップ)を卵とメリケン粉の生地でサンドして焼き、ケチャップやマヨネーズ、マスタード、秘伝のソースで味付けています。