ファストファッション

【英語名:Fast fashion、分類:概念】

ファストファッション(Fast fashion)は、最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで大量生産・販売するファッションブランドやその業態のことをいいます。

安くて早いが売りの「ファストフード」になぞらえた造語で、単に低価格(手頃な価格)であるだけでなく、店頭に並ぶ商品が高頻度で変わっていくのも大きな特徴となっており、数週間で主力商品のラインナップががらりと変わってしまうことも珍しくありません。また、昨今では、トップモデルや有名デザイナーと組んだ「高級感」の演出も行うようになっています。

ファストファッション(店舗イメージ)

一般にアパレル業界において、ファストファッションの仕組みとして、製品の価格を抑えるために安い賃金の国々で生産し、メーカーの直営店で販売する「製造小売業(SPA)」の形態をとる会社が多いです。

現在、様々なビジネスがグローバル化する中、アパレル業界でも大手グローバルブランドが世界的規模で寡占化し、売上を大きく伸ばしています。具体的には、海外ブランドでは、GAP(米国)、H&M(スウェーデン)、ZARA(スペイン)などが有名であり、一方で国内ブランドでは、ユニクロ(UNIQLO)、ジーユー(GU)、しまむらなどが有名です。

ちなみに、本用語は、その昔、ユーキャン新語・流行語大賞において、2009年のトップ10に選出され、その受賞式においては、ファストファッションを着たモデルの益若つばささんが受賞しました。