埒が明かない

【読み方:らちがあかない、分類:概念】

埒が明かないは、「らちが明かない」とも表記され、物事の決まりがつかない、事態が進展しない、決着がつかない、問題が解決しないことをいいます。また、本用語の中の「埒(らち)」には、馬場の周囲に巡らした柵、物の周囲にまた仕切りとして設けた柵、物事の区切り(物事のきまった範囲)といった意味があります。

元々(昔)は、物事の決まりがつくや片がつくなどを意味する「埒が明く」が一般的に使われていましたが、今日では、その否定形の「埒が明かない」が使われることがほとんどとなっています。例えば、日常的には、「電話で話をしても埒が明かない」というように使われ、今の世の中は昔に比べて、「埒が明かないこと」が多くなったように思います。