「ラーメン」と「中華そば」と「支那そば」の違い

ラーメン・中華そば・支那そば

日本人にとって、「ラーメン」は身近な食べ物で、街中のラーメン店や中華料理店、食堂、ファミレスなどで提供されているほか、自宅でも気軽に食べられます。

この「ラーメン」は、お店や地域、人によって、「中華そば」や「支那そば」と呼ばれることもありますが、一方でどこが違うのでしょうか? 結論を先に言ってしまえば、麺料理としては同じものであり、時代の変遷による呼称の違いだけです。

ここでは、身近な食べ物である「ラーメン」と「中華そば」と「支那そば」について、簡単にまとめてみました。

「ラーメン」とは

ラーメンは、漢字では「拉麺」や「老麺」、「柳麺」と表記され、中華麺とスープを主体とし、様々な具材を組み合わせた麺料理をいいます。これは、醤油や塩、味噌などをベースにした「タレ(かえし)」を、鶏ガラや豚骨、牛骨、削り節、昆布、香味野菜などから取った「出汁」で割って「スープ」を作り、そこに小麦粉を主原料とした茹でた「中華麺(細麺・中細麺・中太麺・太麺等)」と、チャーシューやメンマ、ネギ、玉子、海苔などの「具材」を乗せて作られます。

一般に「ラーメン」は、中国料理の麺料理をルーツに、日本で独自に発展したもので、現在、その種類には様々なものがあります。また、その呼称については、中国・蘭州の麺の一種「拉麺(ラーミェン)」が由来とする説、「老麺(ラオミェン)」が由来とする説、「竹屋(1922年に北海道に開店)」という食堂が由来とする説などがありますが、世間一般には、1958年に日清食品が世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発売したことを契機に、「ラーメン」という呼称が広がり、定着したそうです。

●タレの種類による分類

醤油ラーメン、塩ラーメン、味噌ラーメン

●出汁の種類による分類

白湯出汁(豚、鶏)、清湯出汁(豚骨、鶏ガラ、鶏ガラ豚ゲンコツ混合、牛、魚介)

●具による分類

チャーシュー麺、ワンタン麺、五目麺、広東麺、天津麺・・・

「中華そば」とは

中華そば(中華蕎麦)は、「支那そば」と同様、「ラーメン」の別称(旧称)をいいます。これは、「中華」が中国を意味することから、中国に由来する麺料理のことを意味し、第二次世界大戦後、蔑称と使われることもあった「支那」という言葉の使用が自粛され、「支那そば」から「中華そば」に変化したそうです。

ちなみに、中華料理店などで、「中華そば」というメニューがある場合、昔ながらのオーソドックスな「醤油ラーメン」で提供しているところが多いです。

「支那そば」とは

支那そば(支那蕎麦)は、「中華そば」と同様、「ラーメン」の別称(旧称)をいいます。これは、明治維新以降、日本で横浜や神戸などに中華街が誕生し、中華料理が食べられるようになり、その中の麺料理の呼称が、最初は「南京そば」として知られた後、明治中頃から「支那そば」へと変化したそうです。また、戦後は、「支那」という言葉の使用が自粛され、呼称が「支那そば」から「中華そば」へ変化したそうです。

ちなみに、中華料理店などで、「支那そば」というメニューがある場合、昔ながらのオーソドックスな「醤油ラーメン」で提供しているところが多いです。

「ラーメン」と「中華そば」と「支那そば」の違い

最後に「ラーメン」と「中華そば」と「支那そば」について、簡単にまとめると以下のようになります。

◎「中華そば」と「支那そば」は、「ラーメン」の旧称で、現在も別称として使われている。

◎「ラーメン」は、中国料理の麺料理をルーツに、日本で独自に発展したもので、その呼称は、時代の変遷の中で、「南京そば」→「支那そば」→「中華そば」→「ラーメン」へと変わっていった。

◎「ラーメン」と「中華そば」と「支那そば」は、麺料理としては同じものであるが、お店のメニューで「中華そば」や「支那そば」がある場合、昔ながらのオーソドックスな「醤油ラーメン」で提供しているところが多い。

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