フィナンシェとマドレーヌの違い

フィナンシェ・マドレーヌ

贈り物でも、おやつでも、ティータイムでも喜ばれるものに、「フィナンシェ」と「マドレーヌ」があります。どちらも洋菓子(焼き菓子)の定番の一つで、見た目も風味もよく似ていますが、一方でどこがどう違うのでしょうか?

ここでは、知っているようでいて意外と知らない、「フィナンシェとマドレーヌの違い」について、簡単にまとめてみました。

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フィナンシェとは

フィナンシェ(Financier)は、フランス発祥の焼き菓子の一種をいいます。これは、小麦粉やアーモンドパウダー、バター、卵白、砂糖などを混ぜた生地を、平たい長方形の焼き型(フィナンシェ型)を用いて焼いたもので、アーモンドの甘さと焦がしバターの風味が強いのが特徴となっています。また、その名称(菓子名)は、フランス語で「金融家」や「お金持ち」という意味だそうです。

ちなみに、パリの菓子職人が忙しい金融家に対して「背広を汚さずに簡単に食べられるお菓子」として考案したのが始まりと言われ、またお菓子の形は「金塊」をイメージしていると言われています。

マドレーヌとは

マドレーヌ(Madeleine)は、フランス発祥の焼き菓子の一種をいいます。これは、小麦粉やベーキングパウダー、卵、砂糖、バターなどから作った生地を、ホタテ貝をイメージした焼き型(マドレーヌ型)もしくはカップケーキ型にふんわりと焼いたもので、バターの風味が甘く香る、しっとりとした食感が特徴となっています。また、レモンまたはオレンジの風味をつけることが多いです。

ちなみに、マドレーヌの発祥については、マドレーヌという名のメイドがロレーヌ公スタニスラスのために初めて作ったという説や、フランス・ロレーヌ地方の料理人マドレーヌ・シナモンが開発したという説などがあり、いずれも初めて作った女性の名にちなむそうです。

フィナンシェとマドレーヌの違い

最後に「フィナンシェ」と「マドレーヌ」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。

◎「フィナンシェ」が平たい長方形型であるのに対して、「マドレーヌ」はホタテ貝型もしくはカップケーキ型である。

◎「フィナンシェ」が卵白しか使わないのに対して、「マドレーヌ」は卵全部を使う。また、「フィナンシェ」が焦がしバターを使うのに対して、「マドレーヌ」は溶かしたバターを使う。

◎「フィナンシェ」が外側はさっくり中はふんわりで、アーモンドの甘さと焦がしバターの風味が強い食感なのに対して、「マドレーヌ」は、バターの風味が甘く香る、しっとりとした食感となっている。

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