「皮」と「革」と「皮革」の違い

皮・革・皮革

日常生活の中で、「皮がパリパリで身がふっくら」、「黒い革のハンドバッグ」、「素材に合成皮革を使用」といった言い回しを耳にすることがあります。これらの中に出てくる「皮」や「革」、「皮革」は、どれも「かわ」に関する用語で似ていますが、一方でどこが違うのでしょうか?

ここでは、似た感じのする用語である、「皮」と「革」と「皮革」について、その意味や用法、違いを簡単にまとめてみました。

「皮」の意味と用法

皮(かわ)は、動植物の外表(肉・身)を覆い包んでいるもの、 物の中身を覆い包んでいるもの、物事の本質を覆い隠しているものなどをいいます。これは、「リンゴの皮」や「羊の皮」、「餃子の皮」、「饅頭の皮」、「化けの皮」、「欲の皮」などで用いられるほか、「皮膚」や「皮革」、「皮脂」、「獣皮」、「樹皮」、「脱皮」など複合語でもよく用いられます。

「革」の意味と用法

革(かわ)は、毛等を取り除いてなめした獣類(動物)の皮をいいます。これは、「皮(かわ)」と同源ですが、「皮」が動物から剥いだ皮膚を意味するのに対して、「革」は皮から毛や脂肪などを取り除き、腐敗や硬化などを防ぐために「なめし加工」した製品を指すことが多いです。また、「革靴」や「革鞄」、「革ジャン」、「革ベルト」、「革職人」、「牛革」、「馬革」、「豚革」、「ヌメ革」など複合語でもよく用いられます。

「皮革」の意味と用法

皮革(ひかく)は、動物のなまの皮となめした革、および動物の皮を加工したものの総称をいいます。これは、狭義には、動物のなまの皮をなめしによって、腐敗しない安定した状態にしたもの(天然皮革)を指すのに対して、広義には、人工皮革や合成皮革、再生皮革、模造皮革なども含めます。また、皮革は、動物の種類と加工法によって分類され、様々な名称があります。

「皮」と「革」と「皮革」の違い

最後に「皮」と「革」と「皮革」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。

◎動物の場合、「皮」が動物から剥いだ皮膚を意味するのに対して、「革」は皮から毛や脂肪などを取り除き、腐敗や硬化などを防ぐために「なめし加工」した製品を指すことが多い。

◎動物以外の場合、「革」には、特に意味はないが、「皮」には、「餃子の皮」や「化けの皮」など、物の中身を覆い包んでいるもの、物事の本質を覆い隠しているものといった意味がある。

◎「皮革」は、「皮」と「革」を総称した意味ではなく、動物のなまの皮となめした革、および動物の皮を加工したものの総称をいい、日常的には、皮革製品に関連した文脈で使われることが多い。

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