帰省と帰郷と里帰りの違い

帰省・帰郷・里帰り

遠くの実家や出身地に帰ることを「帰省」や「帰郷」、「里帰り」と言い、一つのイベントになっています。これらの言葉は、東京や神奈川、千葉、埼玉など、首都圏にずっと住んでいる方はあまり使うことがなく、ある程度、帰るのに時間を要する、首都圏在住の地方出身の方が使うことが多いのではないでしょうか?

一般に帰省と里帰りは、お盆や年末年始、ゴールデンウィークなどの時季によく見聞し、一方で帰郷は、あまり時季とは関係ない感じがします。ここでは、「帰省と帰郷と里帰りの違い」について、簡単にまとめてみました。

帰省の意味

帰省(きせい)は、夏季休暇や冬季休暇などで、短期間郷里に帰ることをいいます。これは、かえるを意味する「帰(き)」と、 安否をたずねるを意味する「省(せい)」からなる用語で、元来の意味は、故郷に帰って親の安否を気遣うとなっています。また、日常的には、「帰省客」や「帰省先」、「帰省ラッシュ」など複合語でもよく用いられます。

<帰省の用例>

・親の介護のため、毎月帰省している
・実家には、もう何年も帰省していない
・久しぶりに田舎に帰省し、リフレッシュした

帰郷の意味

帰郷(ききょう)は、ふるさとや故郷へ帰ることをいいます。これは、かえるを意味する「帰(き)」と、ふるさとを意味する「郷(きょう)」からなる用語で、また本用語は、小説や映画、劇、戯曲などの作品名でもよく用いられています。

<帰郷の用例>

・夏場所で優勝後、初めて帰郷した
・肺の病気を患い、学業半ばで帰郷した
・祖国への帰郷を夢みて、異国の地で亡くなった

里帰りの意味

里帰り(さとがえり)は、既婚女性が実家へ帰る(帰省する)ことをいいます。これは、元々は日本の婚姻習俗の一つで、祝言後、3日目や5日目などに初めて実家へ帰ることを意味しましたが、今日では、既婚女性が実家へ帰ってリラックスする場合に使われることが多いです。また、その他に、外国へ移住した人が故国に帰ることや、美術品や陶芸品、秘宝などが元の地に戻ることもいいます。

<里帰りの用例>

・妻が出産で里帰りしている
・○○作品が50年ぶりに里帰りし、特別展示された
・子どもと一緒に里帰りして、久しぶりにのんびり過ごした

帰省と帰郷と里帰りの違い

最後に「帰省」と「帰郷」と「里帰り」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。

・帰省:短期間郷里に帰ること
・帰郷:ふるさとや故郷へ帰ること
・里帰り:既婚女性が実家へ帰ること

◎帰省は郷里の実家に短期間帰るという意味合いなのに対して、帰郷は故郷に帰るという意味合いである。

◎帰省と帰郷は、男女ともに使われるのに対して、里帰りは、通常、女性のみに使われる。

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