カレーライスとライスカレーとカレー丼の違い

カレーと御飯の組合せ、この絶妙の食べ物は、カレー粉が英国から輸入された明治時代(1870年代)に生まれ、戦後の高度成長期(1960年代)に日本人の国民食として定着したそうです。日本のカレーには、五味(甘さ・酸っぱさ・辛さ・苦さ・塩辛さ)がバランスよく含まれ、味に繊細さと深みがあり、またジャガイモやニンジン、タマネギなどの野菜と相性がよく、そして日本人の主食である米と絶妙にマッチしています。

一般にカレー(Curry)と御飯(Rice)の組合せについては、カレーライスとライスカレーとカレー丼の3つがありますが、これらは一体どう違うのでしょうか? ここでは、意外と知っているようでいて知らない「カレーライスとライスカレーとカレー丼の違い」について、簡単にまとめてみました。

カレーライスについて

カレーライスは、定義等については諸説がありますが、一昔前によく言われたのが、ライス(御飯)とカレーが別々に出てくるものを指すそうです。これは、今日の主流な呼び方であり、古く(昔)はライスカレーと対比して、高級感のイメージがあったそうです。

ちなみに、高級感のイメージについては、レストランやホテルなどで、カレーがグレイビーボート(魔法ランプのような銀色の器)に入って出てきたからとも言われています。(今でもグレイビーボートは用いられる)

ライスカレーについて

ライスカレーは、定義等については諸説がありますが、一昔前によく言われたのが、ライス(御飯)とカレーが同じ皿に盛られているものを指すそうです。これは、昔(明治から昭和前半)の主流な呼び方であり、古くはカレーライスと対比して、大衆的なイメージがあったそうです。

ちなみに、「ライスカレー」という呼称は、時代の流れの中でノスタルジックな響きがある死語となっており、今日では「カレーライス」という呼称にほぼ統一されています。

カレー丼について

カレー丼は、丼(どんぶり)に盛った御飯の上に、和風だしが入ったカレー味の具や汁を乗せたものをいいます。これは、和風のだし汁にカレー粉を加えてカレー風味にしたものや、だし汁で延ばした和風カレーをつゆとし、その中に肉やじゃがいも、にんじん、ねぎなどの具が入れられ、片栗粉等でとろみをつけて、御飯の上にかけられます。

ちなみに、その始まりは、1909年に東京都目黒区の蕎麦屋「朝松庵」の主人が、洋食屋に取られた客を呼び戻すべく考案したものと言われています。

カレーライスとライスカレーとカレー丼の違い

カレーライスとライスカレーとカレー丼は、どれもカレーと御飯を組合せた日本独自の料理ですが、現在、カレーライスとライスカレーは同じものと捉えてよいのに対して、カレーライスとカレー丼は昔から別ものとなっています。また、カレーライスとカレー丼とでは、調理方法が大きく異なるので、味わいや食感も大きく異なります。

●カレーライスとライスカレー

カレーライスとライスカレーは、昨今では、ほぼ同じ意味で使われており、日常的には「カレーライス」の呼称にほぼ統一されています。

<今の定義>

カレーライス=ライスカレーで、「御飯とカレーが別々になって出てくるもの」と「御飯とカレーが同じ皿に盛られているもの」の総称。

<昔の定義>

・カレーライス:高級感があり、御飯とカレーが別々になって出てくるもの
・ライスカレー:大衆的で、御飯とカレーが同じ皿に盛られているもの

●カレー丼

カレー丼は、昨今では、昔ながらの蕎麦屋が少なくなってきたせいか、食べる機会が減ってきましたが、カレーライスとは違う味わいがあります。

・カレー丼:丼物の一つで、御飯の上に和風だしが入ったカレー味の具や汁を乗せたもの

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