シカト

【読み方:しかと、分類:俗語】

シカトは、無視することや仲間はずれにすることをいいます。これは、花札(花合わせに用いるカルタ)の十月の絵柄「鹿の十(しかのとお)」が略された(語音変化した)語で、鹿(シカ)が横を向いている(そっぽを向いている)ことに由来するそうです。

元々は、賭博師の隠語の「しかとう」が始まりのようで、その昔、警視庁刑事部による「警察隠語類集(1956年)」には、「しかとう とぼける。花札のモミヂの鹿は十であり、その鹿が横を向いているところから」と記載されていました。その後、不良少年・少女の間で使われていくうちに「しかとう」から「シカト」に変化し、今日では、若者の間で一般的な俗語として使われています。

なお、同音の「確と(しかと)」は、はっきりしている様やしっかりとなどを意味し、全く別の用語です。

<本用語の使用例>

・女性を口説こうと頑張っている男性をシカトする女性は珍しくない
・課長に話かけてもシカトされ、こちらの話を一切聞いてくれなかった
・うちのネコ様は、最高の笑顔で応えることもあれば、シカトをかますこともよくある