金科玉条

【読み方:きんかぎょくじょう、分類:四字熟語】

金科玉条は、最も大切な法律や規則のことをいいます。これは、中国の漢の揚雄(文人・学者)の「劇秦美新(げきしんびしん)」が出典で、「金」と「玉」が貴重なものや大切なもの、「科」と「条」が法律や決まりなどの意を表すことから、黄金や珠玉のように善美を尽くした法律や規則の意を表し、それが転じて、「人が絶対的な拠り所として守るべき法律や規則」のことを意味します。また、その他に、自分の主張や立場を守るための「究極的な拠り所となるもの」といった意味で用いられることもあります。

なお、本用語と似たようなものとして、「金科玉律(きんかぎょくりつ)」や「金律金科(きんりつきんか)」などもあります。

<本用語の使用例>

・絶対に自分に負けないということだけは金科玉条にして常に持っていました
・市長は「日米合意を金科玉条のように持ち出し、基地移設を強行しようとしている」と政府を批判した
・長い間、原発では「絶対安全」が金科玉条とされ、想定を超える地震や津波は起きるはずのないものとされてきた