合従連衡

【読み方:がっしょうれんこう、分類:四字熟語】

合従連衡は、「合縦連衡」とも表記され、その時々の状況に応じて、いくつかの勢力が結び合うことやその駆け引きをいいます。これは、元々は中国の戦国時代の外交政策である「蘇秦の合従策」と「張儀の連衡策」に由来するもので、その時々の情勢(利害)を的確に察して、巧みに謀(はかりごと)をめぐらすことを意味します。また、蘇秦の合従策とは、南北に連なった趙・魏・韓・燕・斉・楚の六か国が縦の連合をして強国の秦に対抗する策となっており、一方で張儀の連衡策とは、この六か国が秦とそれぞれ横に同盟を結んで国を維持しようとした策となっています。

なお、本用語と似たようなものとして、「合従連横(がっしょうれんおう)」や「離合集散(りごうしゅうさん)」などもあります。

<本用語の使用例>

・選挙後、各党は政権の枠組みをめぐって合従連衡を繰り広げることになる
・業界内の競争が激化する中、合従連衡による規模の拡大が相対優位性をもたらす
・今後、エネルギー業界は、世界市場も視野に入れた競争と合従連衡の時代に入る可能性がある