天下泰平/天下太平

【読み方:てんかたいへい、分類:四字熟語】

天下泰平は、「天下太平」とも表記され、世の中がよく治まり穏やかなこと(さま)、また何の心配事もなく、のんびりしていること(さま)をいいます。これは、中国の五経の一つで儒家の経典である「礼記」が出典で、一国全体や国じゅう、世の中や世間を意味する「天下」と、世の中が平和に治まり穏やかなことを意味する「泰平」からなる用語です。

一般に本用語は、治世が良いさまなどを表現する際に使われ、また似たようなものとして、「天下治平(てんかちへい)」や「太平無事(たいへいぶじ)」、「千里同風(せんりどうふう)」などもあります。

<本用語の使用例>

・小田原市で天下泰平と五穀豊穣を願う神事「流鏑馬」が行われた
・戦国の世を知り抜いた江は、天下泰平を願い、江戸城に大奥を作った