水清ければ魚棲まず

【読み方:みずきよければうおすまず、分類:故事】

水清ければ魚棲まずは、「水清ければ魚住まず」とも表記され、あまりに清廉すぎると、かえって人に親しまれないことの喩えをいいます。これは、中国の孔子の言行とその弟子たちとの問答を収録した書である「孔子家語(入官)」において、「水至清即無レ魚、人至察則無レ徒」とあるのに基づくもので、水が清冽すぎるとかえって魚は住まないように、人格が清廉にすぎるとかえって人に親しまれないことを示唆しています。

なお、本用語と似たようなものとして、「水至って清ければ則魚無し」や「水清ければ大魚なし」、「人至って賢ければ友なし」などもあります。