臍を噛む

【読み方:ほぞをかむ、分類:故事】

臍を噛むは、既にどうにもならなくなったことを悔やむことの喩えをいいます。これは、自分のへそを噛もうとしても口に届かないが、それでも噛もうとするほど残念でいられないことから、「及ばないことを悔やむこと」を示唆するようになったそうです。また、その語源は、中国の春秋三伝の一つである「春秋左氏伝」において、「郤国を亡ぼす者は必ず此の人なり。若し早く図らずんば後に君臍を噛まん」とあるのに基づくもので、その昔、春秋時代、祁候の三人の臣が祁候に進言したものの、祁候が聞き入れずに言った言葉とされます。