貧すれば鈍する

【読み方:ひんすればどんする、分類:諺】

貧すれば鈍するは、「貧すりゃ鈍する」とも言い、人は貧乏になると、生活の苦しさのために精神の働きまで愚鈍になることをいいます。これは、人は暮らしが貧しくなると、世俗的な苦労が多くなって日々の生活のことばかり考えるようになるため、賢い人でも才能や知恵が鈍ったり、品性が下落したりすることがあることを述べています。また、暮らしが貧しくなると、精神(心)まで貧しくなることがあることも示唆しています。

なお、本用語と似たようなものとして、「人貧しければ智短し」や「馬痩せて毛長し」、「窮すれば鈍する」などもあります。