目には目を歯には歯を

【読み方:めにはめをはにははを、分類:故事】

目には目を歯には歯をは、相手の仕打ち(受けた害)に対して、同様の仕打ちで対抗する(報いる)ことをいいます。これは、「ハムラビ法典」や「旧約聖書」などが出典となっており、旧約聖書の出エジプト記(英訳)には「Eye for eye, tooth for tooth, hand for hand, foot for foot.」と記されています。

目には目を

本来、「目には目を歯には歯を」は、被害者が受けた害と同等の害を加害者にも与えるという同害報復(タリオ)の言葉であり、その後、時代の変遷により、今日では、広く「復讐(報復)する」の意でも使われています。

一方で、この報復の言葉に対して、新約聖書のマタイによる福音書(山上の説教)では、「If someone slaps you on one cheek, offer the other cheek also.(左の頬を打たれたら、右の頬も差し出しなさい)」と、イエスが復讐を戒める言葉を述べて否定しています。