先ず隗より始めよ

【読み方:まずかいよりはじめよ、分類:故事】

先ず隗より始めよは、「隗より始めよ」や「賢を招くには隗より始めよ」とも言い、大事業(遠大な事)をするには、まず身近なことから始めること、また物事は言い出した者から始めることを示唆した喩えをいいます。これは、中国の「戦国策(燕策)」にある、戦国時代の燕(えん)の政治家・郭隗(かくかい)の故事に由来するものです。

その昔、郭隗が燕の昭王に賢者(賢臣)の求め方を問われて、「賢臣を求めるなら、まず自分のような凡庸な者を優遇することから始めなさい。そうすれば、賢臣が次々に集まって来るでしょう」と答えたことによるものです。