結納

【読み方:ゆいのう、分類:結婚】

結納は、日本の伝統的な婚礼行事の一つで、婚約成立の印として金銭や品物を贈ることをいいます。これは、古くからある「正式に婚約を調える儀式」で、金品を贈り、結納品を取り交わすことで両家の関係をより深いものにすることが目的となっています。

昨今の傾向として、結納を行わずに、顔合わせ食事会などで両家の親睦を済ますケースも多く、結婚をするにあたっては、最初に結納をするかどうかを両家で決めるようにしましょう。

結納

一般に結納をする場合は、日時と場所、仲人の有無を決め、結納のスタイル(仕来り等)を決定します(結納を行う時期としては、結婚式の3~6か月前が適当で、良い日柄の午前中がベスト)。また、金品や結納品などをどこまで準備するか、お金の負担をどうするのかもよく話し合って決めるようにしましょう。

なお、結納時の服装については、男性はスーツ、女性は和服や華やかなワンピースなどの準礼服が一般的となっています。

●結納式

結納品を交わす時に行われる儀式で、昨今は、仲人を立てずに、両家が一堂に集まって行う「略式結納」が主流。また、手順などは決められており、席上では決められた口上以外は口にしないのが本来のやり方。

●結納品/結納飾り

男性側が用意する結納の時に交わす品物(縁起物)で、目録(もくろく)、熨斗(のし)、寿恵廣(すえひろ)、小袖料(こそでりょう)、家内喜多留(やなぎだる)、松魚料(しょうぎょりょう)、結美和(ゆびわ)、角樽(つのだる)、高砂(たかさご)、友白髪(ともしらが)、寿留女(するめ)、子生婦(こんぶ)、勝男武士(かつおぶし)などがある(地域によって違いがあり、また品数は9品目、7品目、5品目など)。

●結納金

結納品の金包の中に入れて、男性から女性へ贈られる金銭。月収の2~3倍が目安と言われ、50万円、80万円、100万円、200万円など、キリの良い数字が選ばれる。

●結納返し

男性から頂いたた結納金に対して女性がお返しをすること。金銭の場合、半額や一割など地域によって大きく異なる。また、昨今では、金銭ではなく、時計など婚約記念品でお返しをすることも多い。