ブルーリボン賞

【読み方:ぶるーりぼんしょう、分類:映画】

ブルーリボン賞は、東京のスポーツ新聞7社(報知新聞、サンケイスポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、東京スポーツ、東京中日スポーツ、日刊スポーツ)の映画担当記者で構成される東京映画記者会が制定する映画賞をいいます。これは、戦後まもない1950年に創設され、第1回の授賞式は1951年3月に東京・中央区にあった東京劇場で行われました(1966年に組織内の分裂等により休止され、1975年に復活)。また、その名称は、受賞者に贈られた賞状を有り合わせの青いリボン(ブルーリボン)で結わいたことに由来するそうです。

一般にブルーリボン賞が他の映画賞と違う点は、現場の第一線で取材に当たっている記者達が選考し、賞を贈ることで、毎年行われる授賞式も、会場の設営から照明、音響、入場者の誘導、受賞者への賞状贈呈まで全て記者が行っています。また、進行役(司会)は、開催前年に主演男優賞、主演女優賞を受賞した人が担当するのが恒例となっており、さらに抽選で招待された映画ファンと共に受賞者を祝福します。その対象作品については、対象年度の1月1日から12月31日までに首都圏で封切られた全作品(地方で先行公開があった場合も首都圏での封切り日が基準)となっています。

現在、ブルーリボン賞は、毎年1月に選考会を開き、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、新人賞、外国作品賞の8部門を選出し、これに年によってはスタッフ賞や特別賞が加わります。また、本賞の功績の一つに「新しい才能の発掘」があり、第2回の三國連太郎、第8回の石原裕次郎、第9回の今村昌平監督、第11回の大島渚監督らに、いち早く新人賞を贈ったのは、その具体例として挙げられます。

なお、本賞と似たようなものとして、読売新聞グループの報知新聞社が主催する映画賞である「報知映画賞」があります。