大御所

【読み方:おおごしょ、分類:概念】

大御所は、既に引退して表に出ないが、その世界で大きな勢力を持っている人や、その道の第一人者(大家)として大きな勢力を持っている人をいいます。これは、元々は、親王(律令制で天皇の兄弟および皇子の称号)の隠居所や隠居した親王の尊称を指し、その後、将軍の隠居所や隠居した将軍の尊称を指していたものが、昭和時代に入って、その意味が転じたものです。また、本用語は、「大御所バンド」や「大御所芸人」、「大御所作家」、「大御所相手」というように複合語でもよく使われます。

ちなみに、武家政権の権力掌握において、室町時代では、足利義満や足利義政などが大御所となり、また江戸時代では、徳川家康や徳川秀忠などが大御所となりました。

<本用語の使用例>

・今回のフェスティバルでは、ジャズの大御所たちが参加する
・若手アーティストから大御所まで、誰もが精いっぱいのステージを披露した
・映画界を代表する大御所でありながら、気取らない人柄や立ち居振る舞いで知られる