おくびにも出さない/おくびにも見せない

【読み方:おくびにもださない、分類:口語】

おくびにも出さないは、「おくびにも見せない」や「おくびにも立てない」とも言い、物事を深く隠して、決して口に出さず、それらしい様子(素振り)も見せないことをいいます。また、本用語の中にある「おくび」とは、胃(腹)の中に溜まったガスが口から外に出る「ゲップ」のことであり、これより腹の中にあるものを出さないように、心に秘めたことを口(言葉)に出さない(表に出さない)ことに喩えられています。

一般に本用語は、やったことや考えていることを隠したり、表情や態度にも決して出さないことを意味する場合に使われます。

<本用語の使用例>

・本人は体調のことなどおくびにも出さずにハードワークをこなしていた
・時差ボケと風邪による体調不良を抱えていたが、おくびにも出さなかった
・苛烈な化学療法を続けたが、副作用や痛みなどの陰惨をおくびにも出さずに毎日を淡々と生きた