きな臭い

【読み方:きなくさい、分類:口語】

きな臭いは、なんとなく怪しい、うさん臭いことをいいます。これは、本来の意味が紙や布などのこげる臭いがする(こげくさい)であり、その語源としては、「きぬくさい(衣臭い・布臭い)」や「きのくさい(木の臭い)」など諸説があります。また、その他にも、火薬(硝煙)の臭いがすることに由来し、戦争や事件などが起こりそうな気配がするという意味もあります。

なお、本用語は、想定外の物がこげた時に用いられる言葉であることや、戦争や事件などが起こりそうな気配を言ったことから、世間的には、「なんとなく怪しい、うさん臭い」という意味にも広がったようです。

<本用語の使用例>

・角界関係者が注目するのは、土俵外のきな臭い動きだという
・この買収劇をめぐって、もっときな臭い噂や憶測が飛び交っている
・○○の一戦は今節の注目カードだったが、序盤からきな臭いムードが漂った