盆暗(ぼんくら)

【読み方:ぼんくら、分類:人間】

盆暗(ぼんくら)は、頭の働きが鈍く、ぼんやりしていて物事の見通しがきかないことや、そのような人(まぬけ)やその様をいいます。これは、元々は博打用語と言われ、盆の上の勝負(丁半)に対する目利き(盆の中のサイコロを見通す能力)が暗いことから、勝負によく負ける人や盆の上の勝負に暗いと言う説が有力な語源とされます。また、その他の説として、お盆の暑い頃に蔵の土を塗ると乾きが均等にならないため、お盆に造られた蔵を「盆蔵(ぼんくら)」と言ったとする説や、意気地なしのことを「ぼんくら」と言ったとする説などもあります。

なお、本用語と共通する意味を持つ(気が利かないこと、またそういった人を指す)言葉に、「とんちき」や「やぼてん」などがあり、いずれも俗語で人を罵っていう場合にも使われます。